
マラカイト
和名 孔雀石(くじゃくいし)
マラカイトは青緑がくっきりとした縞模様が美しい宝石です。
カットや研磨の方法により孔雀が羽根を広げたように見えることから、日本では孔雀石と呼ばれてきました。
マラカイトの歴史はとても古く、紀元前3000年ほどまでさかのぼります。
古代エジプトでは化粧品として使用されていたのではと言われており、クレオパトラがアイシャドウとして使用したと言われていますが、肌に触れると荒れやすい性質を持っています。
主な産地はコンゴやロシアなどで、かつては秋田県でも採掘されていました。現代では閉山しており流通のほとんどはアフリカのコンゴのものです。
硬度が低く粉にしやすいため、花火や日本画など世界各地で顔料として幅広く活用されており、他にも建築の装飾材として宮殿の柱にも用いられています。
ジュエリーとしては特殊な樹脂で加工して強度を高めたものが流通しています。
吸い込まれそうなビビッドな色合いに魅了される方々は多くいます。