
エメラルド
和名 翠玉(すいぎょく)
5月の誕生石であるエメラルドは、深い緑色の美しい輝きをもつ宝石です。
モルガナイト(ピンク)やアクアマリン(水色)と同じベリル(緑柱石)という鉱石で、深緑色のものをエメラルドと言います。
エメラルドは結晶化する過程で必ず特有のキズができるため、これを天然である証明としています。比較的硬度が高い石ですが、キズや空気が含まれるために衝撃に弱く「職人泣かせの石」とも称されます。
本来含まれているキズは天然のエメラルドである証になるのですが、傷を見えにくくし、美しい輝きを演出するためにオイル処理されていることが前提とされ、この処理で価値が下がることはありません。
ダイヤモンドとならんで世界四大宝石としてとても有名で、古代より著名人や権力のある方々に好まれました。クレオパトラが愛した宝石としても有名で、専用のエメラルド鉱山を所持していたそうです。
主な産地はザンビア、ブラジル、そしてジンバブエなどで良質なエメラルドが採掘されています。
現代では5月の誕生石として広く知られていますが、自身の誕生石でなくとも鮮やかに深い緑に魅了される方は多く、特別なシーンに選ばれる宝石です。