
パイライト
和名 黄鉄鉱(おうてっこう)
硫黄と鉄で構成された硫化鉱物の一種で金属のようなメタリックな輝きが特徴的な鉱石です。主要産地は、スペイン、中国、ベルー、イタリアで過去には日本でも採掘されていました。
パイライトの語源は、ギリシャ語の「pyr(火)」に由来し、ハンマー等で強く叩くと火花が飛び散ることからラテン語の「pyrites(火打ち石)」を経て名付けられました。
古代ギリシャでは、飾りピン、イヤリング、などの装飾品に使われました。アメリカインディアンは研磨して鏡として使用していました。
研磨するとダイヤモンドのような輝きになることから、よく盗まれてしまうダイヤモンドのダミーとして大宮殿に置かれていたそうです。
パイライトにはジュエリーに活用される場合、宝石名としてマーカサイトと呼ばれます。特にシルバーとの相性が良く、多くのジュエリーが存在しています。
研磨の技術が向上しビクトリア女王時代にはマーカサイトのジュエリーが流行しました。当時のジュエリーはアンティークジュエリーとして高値で取引されています。