26 Aug 2025
- 技術解説
技術解説
公開日:2025.11.14 | 最終更新日:2025.11.15
皆さん、こんにちは!
マリーヤン大分店スタッフのナオです🍏
11月中旬に入り、大分は格段と冷え込んできました🥶
冬の訪れをお知らせしてくれる、大きなクリスマスツリーが皆様をお出迎えします🎄

Contents
今回は、体験製作でお選びいただけるデザインの中でも
シンプルでファッションや結婚指輪のデザインとしても人気な
甲丸デザインをご紹介します。
今後も他のデザインをご紹介しますので
体験制作の参考にしてみてくださいね😊
甲丸とは、内側が平たく、外側に丸みのある、角がなく肌なじみの良いデザインです。

カジュアルなファッションリングとしても、マリッジリングとして大切なシーンでも人気な甲丸。
世界中から愛されている甲丸デザインは、いつから存在しているのか深堀してみたいと思います。
甲丸のような丸みを帯びた金属デザインは、実は古代エジプトやギリシャの時代から存在していました。
人々は、金属に少しの曲面をつけることで高級感を表現していたのです。
日本でも刀の鍔(つば)や装飾金具に「甲丸仕上げ」と呼ばれる技法が用いられており、
この言葉が現在のジュエリー用語として定着したのは明治〜昭和初期頃といわれています。
日本では割と最近の話であることがわかりますね!
20世紀に入り、ヨーロッパでは「装飾をそぎ落としたモダンデザイン」が流行。
その中で、滑らかで丸みのある甲丸リングが「永遠の絆」の象徴として結婚指輪に採用され始めました。
戦後の1950年代には、日常的に着けやすく、傷が目立ちにくい実用的な形として世界中に広まり、
現在ではシンプルジュエリーの基本形として定着しています。
マリーヤンの体験での製作手順をご紹介します。
必要な長さに合わせて材料をはかり、印に合わせて糸鋸で切ります。

貴金属に火を入れることで内部的に柔らかく、加工しやすい状態にします。

様々な作り方が存在するのですが、マリーヤンでは
ローラーと呼ばれるカラクリのような機械を使用して伸ばしていきます。
素材のサイズに合わせた溝を使って伸ばしていきます。

金属は、叩いたり、圧力をかけることで硬くなっていきます。
この後リングを指の力で曲げて形成するので
再度焼きなましをすることで扱いやすくします。

リングの形に曲げます。

指の腹を使って押し曲げ、
最後は木槌で素材の端を叩いて整えます。

指輪の形に近づきました。

つなぎ目となる部分を隙間なく合わせる作業です。

斜めの角度から木槌で叩いてギリギリまで隙間を近づけて糸鋸で削って隙間なく合わせます。

素材に対応するロウ材を、使用してつなぎ目を溶接します。

ろう付けには真鍮(900℃)に対して、真鍮ロウ(800℃)を用います。
綺麗な円にするために、芯金棒に入れた状態で叩きます。

歪んだ空間がどんどん整っていくことで、目標の号数まで広がるように見えます。
丸いシルエットを崩さないように、カーブに沿って研磨します。
リューターの先端にヤスリをつけて削ります。

文明の利器ですね!
ピカールを使って鏡面磨きします。

指先の力を全力で使ってゴシゴシっ
曲線と艶が美しい甲丸リングの完成です💍

このデザインでバングルも製作可能となっております🙆♀️
気になる方はぜひマリーヤンへ遊びに来てくださいね😊
【アクセサリー体験工房 MALLIEYAN (マリーヤン) 】
電話◇0975748449
Instagram◇@MALLIEYAN
営業時間◇08:30〜18:00
定休日◇不定休(基本的にお正月以外はOPENしています)
交通アクセス◇西大分駅より徒歩6分
◇大分駅より車で10分
◇別府駅より車で17分
◇湯布院駅より車で46分
予約について◇ご覧いただいてるブログのHPやお電話、InstagramのDMからでも体験の予約ができます。https://mallieyan.com/contact/
駐車場について⬇︎
店舗に駐車場がありませんので、お店から徒歩3~4分の所にあるかんたん公園1時間無料パーキングのご利用をお願いいたします